『イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本』という本を読んだので感想を。
本書はWeb技術に関するトピックを幅広く取り上げ、イラストを交えながら解説している本です。目次はこちら。
- web技術とは
- webとネットワーク技術
- HTTPでやりとりする仕組み
- Webのさまざまなデータ形式
- Webアプリケーションの基本
- Webのセキュリティと認証
- Webシステムの構築と運用
ひとつのトピックが見開き1ページで解説(左ページに解説文、右ページに図解)されていて、深く突っ込んだ内容ではありませんが分かりやすく、1ページで完結するためスキマ時間にも読みやすいです。
「広く浅く」Web技術について知れるという印象でWeb業界の入門者に最適です。
左ページの解説文がイマイチ分からなくても、図解だけ眺めていればなんとなくイメージすることができます。図解はシンプルでなかなかわかりやすかったです。
とはいえ、解説文に難しい用語・言い回しはほとんどなく、実務経験のあるプログラマならサクッと読めてしまうと思います。
ちなみに僕はKidle版で読んだのですが、図解が全体の半分を占めるということもあり、紙の本のほうが読みやすい気がします。
ざっくりと内容紹介
1.web技術とは
Web技術とは何なのか、どのように発展してきたのか、その背景について。また「HTTP」「動的・静的ページ」などWebページの基本となるトピックにも触れています。
「インターネット」と「Web」の違いについて説明できる人は多くないのではないでしょうか。
2.webとネットワーク技術
コンピューター同士を接続するネットワーク技術について。具体的には、IPアドレス、ポート番号、ドメインや、HTTP、TCP/IPといったインターネットプロトコルについて解説されています。
3.HTTPでやりとりする仕組み
HTTPプロトコルの構造や、バージョンアップの歴史について。
4.Webのさまざまなデータ形式
HTML、XML、JSON、画像など、各種データ形式の構造の違いについて。
5.Webアプリケーションの基本
Webサーバー、アプリケーションサーバー、DBサーバーそれぞれの役割と関係性について。
特にWebサーバーとアプリケーションサーバーの役割についてはあいまいだったので、Web記事も合わせて理解を深めました。Railsを知っている人であれば、こちらの記事がおすすめです。
6.Webのセキュリティと認証
Webシステムに対する攻撃の種類と対策、および「認証」と「認可」について。
「SQLインジェクション」「プルートフォース攻撃」など、セキュリティの専門書ではないので深くはないですが、様々な攻撃手法が紹介されています。
アカウント制が当たり前となった昨今ですので、「認証」と「認可」の違いも抑えておきたいポイントです。
7.Webシステムの構築と運用
Webシステムを構築・運用する場合に役立つ知識について。
サービス内容の検討、使用技術の選定、機器の選定、インフラ周りの設計、パフォーマンス測定など、広く紹介されています。
とはいえやっぱり専門書ではないので、参考程度といった感じですね。