Railsアプリを個人開発するにあたり、脇に置いておいてサッと参照できるリファレンス本があったらいいなあ、と思い『Ruby on Rails5 アプリケーションプログラミング』を購入しました。
Railsの様々な標準ライブラリの仕様と用法が掲載されています。頭から最後まで読み通すというより、開発中に困ったことがあったときに都度参照するような読み方を想定してました。
が、結論から言うと、ググって解決してしまうことのほうが多く、本書を参照することは少ないです。その理由は次の2つ。
理由その1:対応バージョンが古い
本書のRails対応バージョンは5.0.1です。5.0.1といえば、2016年末頃にリリースされたバージョンです。ちなみに現在の最新バージョンは6.0.0。
古いバージョンだからといって全く役に立たないわけじゃないですが、現行バージョンでは非推奨になったメソッドなども掲載されているので注意が必要です。
たとえばフォームタグを生成するビューヘルパーとして、form_forとform_tagの2種類が紹介されていますが、現在はこの2つは統合されform_withを使用することが推奨されています。
理由その2 :なんやかんやググったほうが早い
それと、本書は分厚くて重いし、なんやかんやネットの方が素早く最新の情報を得られるんですよね。
自宅の作業環境の都合上、毎回本棚から引っ張り出してきて終わったらまた片付けて...というのも面倒でした。
というわけで、本書は本来リファレンス本だけど、パラパラ〜と眺めて、「こういうヘルパーメソッドがあるんだー知らなかったー」のように、読み物として読んだ方が自分には合ってるかな、思いました。
そういう意味では紙の本にして良かったです。電子書籍はパラパラ読めないので、僕にとってはあまり買う価値がなかったかもしれません。
想定通りではなかったですが、買って後悔はしていないし、読んで良かったです。情報が若干古いとはいえ、Railsの標準ライブラリの全体像を知ることができたのは大きな収穫です。
しかしまあ、最新バージョンの仕様を追いかけるのは大変だけども大事なことですね。Railsに限った話ではないですが。