最近は未経験からプログラマーになる(なりたい)人が増えてきていて、それぞれ理由があってプログラマーへの転職を目指しているようです。
今でこそプログラマーの仕事にやりがいを感じ「デキるプログラマー」を目指して奮闘していますが、僕がIT業界に入ったのは「たまたま」でした。 なぜIT業界に入ったのか、なぜフリーランスになったのか、プログラマーとして働いているのか、デキるプログラマーを目指しているのか、自分向けの記録も兼ねて、整理してみました。
【目次】
なぜSEになったのか?
新卒でIT業界に入りました。学生時代からプログラマーになりたい!と思っていたわけではなく、たまたま内定を頂いたのがSIerでした。学生時代はほとんどプログラミングに関わっていません。
今思えば、なぜかIT業界の会社は選考が通りやすかったような気がします。なんでだろ???
職種はSE(システムエンジニア)です。入社してから2~3年はプログラミングをしていましたが、徐々にマネジメント寄りの仕事にシフトしていきました。
なぜSEから(フリーランスの)プログラマーになったのか?
きっかけは危機感
きっかけは、将来への危機感でした。
前職で最後に携わっていたのは、大規模なシステム更改プロジェクトで、相当な数の人間(ピーク時は800人くらい?)が参画していました。
僕の役割は自分のチームと他のチームの橋渡しをすることで、いわゆる「社内調整」というやつです。自分のチームの面倒を見るというより、他チームのリーダーと電話やメールで情報連携したり、リーダー格が集まる会議に出席して情報を取ってきたりと、社内で対外的な色が強い仕事をしてました。
その仕事が本当に苦痛で。。。いま思い出しても嫌になります(苦笑)
呼ばれた会議に出席してみたら自分とは関係ないことを延々と話してたり(しかも出席者数は20人以上とかザラ!1日のスケジュールが会議で埋まることも少なくない!)、
手当たり次第にメールの宛先を設定する文化?だから受信メールの数がとんでもないことになっていたり、他のチームにいかにタスクを押し付けるかというスキルが求められたり。
そういった仕事の意味を全否定するつもりはありませんが、「自分がいてもいなくても変わらない」「ただストレスを受け止めているだけ」のように感じてしまっていました。
これからこの会社でキャリアアップしていくには、こんなことをずっと続けないといけないのか......。とトイレの個室でよく憂鬱になっていたのを覚えています。(実際、先輩たちに話を聞くと同じようなプロジェクトや状況を何度も経験してきたとのこと。しかも、一度生き残ってしまうと次も白羽の矢が立つ可能性が高い......。)
こんな精神状態でしたので、仕事に対する熱意もやる気もなく、このままでは会社にしがみ付いて生きていくだけの老害になってしまうのではないか、と危機感を覚えました。僕がやっていたことは「顔が効く」ことがなによりも重要な「社内調整」でしたので、会社にしがみ付いたあげくの果て、会社外の世界では使い物にならない人間に成り下がってしまうのではないか、と。
先日トヨタの社長が「終身雇用制の継続は困難」と発言したことが記憶に新しいですが、そんな時代で会社にしがみ付いて生きている人の末路は決して良いものではないでしょうしね。
......というのがプログラマーになることを考え始めたきっかけです。
なぜフリーランスなのか?
また(常駐型の)フリーランスであれば、ある程度仕事を選べるので、プログラマー職を希望すればプログラマーとしての役割以外を持つことは基本ありません。
また残業の少ない現場を選ぶことで、空いた時間を子育てや自己研鑽、副業に使えるのも大きなメリットです。(僕がお世話になってる営業さんでは、事前にある程度残業状況がわかります)
フリーランスになって、プログラミング技術を磨き、自由な時間を確保していろいろなことに挑戦する。なんだか良さげな響きでしょ?(笑)
単なる会社の一員に埋もれてしまうのでなく、個人として世間に評価されることを目指すのは面白そうだしやりがいがありそうだとも思いました。フリーランスは会社員のように後ろ盾がないので、嫌でも個人の価値を高めざるを得ませんしね。
もちろんそれはプレッシャーであり、やっていけるか不安も大きかったですが、このまま何も行動しないよりはよっぽど良いと考えました。
なぜプログラマーとしてキャリアを積んでいるのか?
最初は副業に精を出していた
そんなこんなでフリーランスになったのですが、しばらくはプログラミングに対する熱はなく、どちらかというと副業の方に力を入れていました。クラウドソーシングでWebライターをしてみたり、以前より続けていたブログ(このブログとは別)で収益化を図ってみたりしました。
Webライターはいくつかの継続案件を頂きお小遣い程度は稼ぐことができたのですが、匿名の記事のため個性を出しづらかったり、モノを紹介する記事ではAmazonで販売されているモノしか紹介できないなど条件が多く、楽しさよりもストレスの方が勝ってしまい長くは続きませんでした。
報酬が低かったことも、辞めてしまった要因です。(実績がないので仕方ないですが)
ブログは趣味のテーマを扱っていたこともあり、楽しみながらそこそこの収入が得られるようになりましたが、「ブログで食っていく」ことは現実味がありませんでした。不可能ではないと思いますが、2年以上続けてきた結果、「僕には厳しい」と思いました。
プログラミングが純粋に楽しい
とまあプログラミング以外のことに精を出していた時期を経て、現在はプログラマー1本で頑張っています。
といってもライターやブログがダメだったから、消去法でプログラマー......というネガティブな理由ではなく、1年間プログラマーとして働いてきた中で、「プログラミング楽しいいい!!!」となったからです。
プログラマーとしてやっていきたいと感じる理由をざっと挙げてみました。
- 単純にやってて楽しい
- 勉強のし甲斐がある(新しい知識を身に着けるのが楽しい)
- プログラミングが好きな人で集まると楽しい
- (生き方含めて)憧れのプログラマーがいる
- 比較的自由度の高い働き方ができる
- 社外で通用するスキルを身に着けられる
単純に楽しいということ以外にも「自由度の高い働き方」や「社外で通用するスキルが身に付く」など、「労働」として考えても悪くないんじゃないかと思っています。
余談ですが、プログラマーのキャリアを考えるにはこちらの本がおすすめです。

- 作者:ジョン・ソンメズ
- 発売日: 2016/06/02
- メディア: Kindle版
あとがき
なし崩し的にフリーランスになりましたが、今はフリーランスであることにこだわっていません。
会社員でも個人の評価を得ることはできると今は思いますし、プログラマーとしての腕を磨くこともできます。むしろ、会社の優秀なプログラマーと一緒に働けるというのは大きなメリットとも思います。今後は、自分の成長につながる環境を優先して、選んでいくつもりです。
プログラマーを目指している方は、「これまでの振り返りと、なぜプログラマーを目指すのか」を一度整理してみると、勉強や転職活動のモチベーションに繋がるかもしれません。