仕事は自分の思うようにいかないことのほうが多く、うまくいかなければいかないほどストレスを感じますよね。僕は基本的に内向的でネガティブな人間なんで、
「どうしてこんなに仕事ができないんだろう。また迷惑をかけてしまった。自分はダメなやつだ。ビール飲んで忘れよう...」
とかしょっちゅう思ってました。会社員時代は仕事がうまくいかず、毎日のようにこんなこと考えてました。
世間一般的にはストレスというのは「悪いものだ」と認識されていて、多くの人がストレスは「発散させるもの」だと考えています。やけ酒したりやけ食いしたり衝動買いしたりして。実際のとこ、ストレスを感じ続ける日々は辛いものです。
......ああ、思い出したら気持ち悪くなってきた。
しかし、今回読んだメンタリストDaiGoさんの『ストレスを操るメンタル強化術』では、「ストレスは決して悪いものではなく、使い方次第で成功に繋がるエネルギーにできる」ということが述べられていました。
「ストレスをうまく使えないから困ってるんじゃ!」と思うかもしれませんが
この本では科学的な根拠が多く示されており、非常に納得できる内容になっていました。読み終わったとき、「内向的な自分でも、なかなかイケてるんじゃねーの?」と思い込んでしまうほどでした。(思い込みの力は大事。)
自分は内向的でネガティブな人間だからどうせ無理だ、そう思っている方ほどおすすめできる本です。僕はこの本を読んで、ストレス、不安、失敗することに対する考え方が変わりました!

- 作者:メンタリスト DaiGo
- 発売日: 2018/04/02
- メディア: 単行本
マイナスの感情は大きな武器になる
ストレスに関するマインドセットについて、アメリカで約3万人の成人を対象に行われた調査で興味深い結果が出ています。
強度のストレスを感じている人たちのうち、「ストレスは体に悪い」と思っている人たちは、そうでない人たちに比べて死亡リスクが43パーセントも上昇することがわかったのです。
「ストレスそのもの」が悪いのではなく、「ストレスを悪いものと思っている」ことが研究でわかっているそうです。
また、世界で活躍するプロのアスリートはさぞかし強靭なメンタルを持っていて、緊張とかしないんだろうって思いがちですけど、不安を強く抱えているアスリートのほうが、大きなパフォーマンスを発揮することもわかっているそうです。
つまりまず大事になってくるのは
ストレスは悪いものじゃない!うまく使ってエネルギーに変えよう!
というマインドセットを持っていること。つまりエネルギーに変えることができれば、不安を感じやすいネガティブな人ほど成功しやすくなると言えるのです。
プロのアスリートたちも、常に不安をエネルギーに変えながら戦っているんです。そう考えると、不安だらけの僕たちってめちゃめちゃイケてるって思えませんか?エネルギーの原料になる不安がたくさんあるんですから。
僕は7月からフリーランスへ挑戦していますが、それはまさに不安が原動力になっているのかも、と思いました。僕がエネルギーに変えたのは「このまま会社員で居続ける」という不安と恐怖です。それが僕を会社を辞めるという行動に導いたんだと思います。
これからはフリーランスとして同じことやっていてもいつか稼げなくなるかも...という不安がエネルギーになりそうです。
内向的な人は成功するポテンシャルを秘めている
内向的な人間は、弱くない。むしろ強い自制心を持っていて、合理的な意思決定ができる。典型例がウォーレン・バフェット。
繰り返しになりますが、ストレスや不安など、マイナスの感情を受けやすい人は成功する可能性が高いと言われています。かの有名な伝説の投資家ウォーレンバフェットも、内向的な人間だそうです。
内向的な人間は外に向かって働きかけたり、行動したりするよりも「考えること」に目が向きやすいので、反省や後悔をしがちになり、ネガティブな感情が生まれやすいです。
そんなときに外向的な人を見ると、どうして自分はあの人みたいに行動できないんだろうとか、話せないんだろうとか思っちゃう。だけど、そのままでいいんだ、と気づかされました。内向的なままでいい。変えなければいけないのは、ストレスや不安との向き合い方。いかにしてエネルギーに変えるか。ということです。
ストレスをエネルギーに変える方法
ストレスをエネルギーに変えればいいのはわかったけど、じゃあどうやってエネルギーに変えるんじゃい!というところですが、本書ではストレスをエネルギーに変える方法として、以下の5つが紹介されています。
- マインドセットを変える
- 記録する
- 孤独な時間を守る
- コア・パーソナル・プロジェクトを見つける
- 瞑想
詳しくは本書を読んでみてください!ちなみにコア・パーソナル・プロジェクトというのは「自分にとって重要な事柄」。まあ簡単に言えば「自分が好きなこと」のことです。
内向的な人でも、コア・パーソナル・プロジェクトに関することであれば外向的に振る舞えるようになるのでコア・パーソナル・プロジェクトを見つけようってことですね。あまりおしゃべりじゃない人が、好きなことになるとペラペラ喋りまくることあると思うんですけど、アレですね。
おわりに
ストレスや不安が味方になる、というのは目から鱗が落ちました。それらのネガティブな感情が武器になるということさえわかっていれば、緊張する場面に立たされた時でもなんとかやっていけるような気さえしてきます。何事も、捉え方次第なのかもしれません。

- 作者:メンタリスト DaiGo
- 発売日: 2018/04/02
- メディア: 単行本